前回に続き二冊目
きっちりコツコツ株で稼ぐ 中期投資のすすめ
著:鈴木 一之 日本経済新聞出版社
おことわり)僕は図書館で借りたので2009年に出版されたものですが、現在は日経ビジネス文庫さんから2013年に出版されてるみたいです。もしかしたら加筆されているかもしれません。
パラメーターの基準は前回を参照してください
割安や成長の指標投資ぐらいしか知識のなかった僕に、本書は市況関連株投資についての考え方を与えてくれました。
選んだ理由としては中期投資という言葉に惹かれて思わず手に取りました。
大まかに分ければこの本の要点は以下の2つでしょう
・大金持ちでなく金持ちを目指す投資
株式投資では大きなリスクを背負って勝負をしなければ大金持ちになることは難しく、株価の変動を見ながら平穏なメンタルを維持するのは困難。
ストレスやリスクをなるべく排除しながら投資をするにはどのスタイルが適しているのだろうか。というところでポンと中期投資の説明へ導入。
・本の核心・手法
ルールを徹底した取引:勝率は2/3を狙い長くても保有期間は3ヶ月で確実に手仕舞いし、損切りは15%・強い上昇トレンドを除けば利確は20%で行う、扱うのは市況関連株。
市況関連株は素材の価格に影響されるので日経新聞等の素材価格をチェックしつつ上昇トレンドに乗ればそれに影響を受ける225採用銘柄を買うというもの。(出版社の宣伝にもなるんですね)
本書の内容で優良銘柄は高値圏では魅力的に見えるし、値下がりすれば割安に思えて下降トレンドでも誤って掴みやすいというのは今の自分に心当たりがあるような気がしています。
ちらっと出る”目で張る・耳で張る相場”の考え方は面白い。
終わりから50ページぐらいは著者が推奨する中期投資のおすすめツールを作る(新聞記事を切り抜いたりアナログでメモしよう)といった参考なので飛ばしましたが実践するのは少し手間がかかるようです。 僕はこのブログや計算シートに株価の変動をメモしてるので特にしようとは考えません。
今までの僕にとって新しい角度からの投資を提案されたようで知識の蓄積としては有意義な内容に思えました。分散ではなく集中投資を地で行く内容なのですべてを真似するのは無理ではないかな?というのが正直なところ。