だいぶ久しぶりに四冊目 平日にガッツリ書いてみた。
本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本
著:竹内広樹 明日香出版社
タイトルだけを見れば長たらしくアヤシイ本でして、
「儲かるんだったらこんな本出版するより自分でその株買ってなさいよね!」といったオイシイ話があるなら秘密にしととけば?というようなタイトルですが、本の表紙を見れば なるほど投資初心者向きのようです。
(字体の与える印象はとても大事だな〜)
株は自分が買った上の値段で買う人がいるので儲かるというのが原則のシステムなので頭ごなしに否定するのもアレですけど
パラメーターの基準は前回を参照してください
本書を買ったときは確か株式運用投資を初めて3ヶ月ほどだったかと思います。(この記事の執筆時点では投資歴15ヶ月ぐらい)
その始めた当時に僕が主に触っていた3銘柄は
- USEN(4842)
- ヤマダ電機(9831)
- ヤフー(4689)
といった小型の単元5万円以下の株をチャートでなんとなく安く見えるタイミングで最大でも10単元ない程度を買って数日で少し上がれば売る(いわゆるスイングトレード)といった手法を行っていましたが、
投資ってこんな物だっけ?というぐらいに投機性バリバリでした(後に上場廃止になった記憶も新しいスカイマークが200円前後の頃)
本質的に投資について勉強しようと思って書店で購入。
最初は読み飛ばしましたが、簿記を軽くかじっていた身としては利益の見方がどうたらはなんとなく分かるし、後ろのほうに書いてある内容はあまり目にすることなく1年ぐらい寝かせており最近読み直したわけです。
・・少し逸れましたが内容について
・株で儲かる仕組み
前半では主に株で儲かる仕組み・理論について丁寧に解説してありますが、初っ端から儲けについて説明してあるために
「株ってなんだ?」といったような内容はなく、あくまで取引をしたことがあるけど闇雲にトレードしているといったような初心者に向けた内容のようですね。
ストーリー形式で企業(例は個人コンビニですが)の収益からお金の動きについてやさしく解説してあります。銘柄を分析するときにはスクリーニングを利用したり四季報を読むといいよ!ってざっくり解説してあります。
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投資とメンタル、投資を成功させるには
この本で参考&良いと思ったのは4章からです。
”第4章 なぜ失敗したのでしょうか?
〜感情が投資のジャマをする〜”
投資運用において核のようなメンタルの解説があったのは良い点です。プロスペクト理論(損失が心に与えるダメージ的なあれ)、アンカーリング、自信過剰バイアスといった大切な内容を少しでも解説しているのは評価しています。
あとは著者の投資スタイルが書かれていますが、どうやら長期投資をされているようで年単位で安定して収益を上げているのは見習いたいところ。しかし本書は株価チャートはほぼ出てきません、そして著者はどうやらチャートについては否定的なようす。
しかし僕はチャートも投資において重要なログであったり、投資家の心理を反映するツールの一つと考えているので、固執しすぎるのも問題ですが利用出来るものは利用してわずかでも優位に立てるようにと考えています。
総評としては良書の部類に入ると思います。しかしながら4章以降については株式投資運用を始めたばかりに読んでも( ^ω^ )?
といった具合にあまり重要性を理解するのが難しいかな。
繰り返しますが長期投資を目指す方は、書店にあれば4章以降に目を通されたらいいと思います!!